2004年1月　白毛門&笠ヶ岳(1/2)

出発当日朝、むらトン不参加の衝撃メール入る！！！
当初２泊３日で朝日岳までの予定であったが、ラッセルマシーン１台が故障ということで、
急遽１泊２日３台にて笠ヶ岳まで行くことになった。

22:00辻堂発　環八の渋滞もそれ程無く、関越道を快調にとばし水上ＩＣを下りても道路に
は雪も殆どなく、難なく土合駅到着かと思ったが駅入り口のちょっとした坂が上れず、ホー
ム手前１５ｍでチェーン装着。駅に入ると先に１組がテントを張ってビールを飲んでいた。
（普段は１組だけってことはありえないらしい）ってことで我々も悠々テントを張らしても
らった。６時？起床するもかなり寒い。（さすがにこの時期３シーズンのシュラフのみだと
無理みたいである。まぁ一度も起きることも無かったけど）

８:０５駅出発。舗装路を歩いて５分ほどの民家？ペンション？脇から入ることにする。
すでに先行者がいるようでトレースがある。すぐの橋を渡ったところで、ワカンを装着し本
格的に取り付くことにした。登り始めるとすぐに樹林帯の間から谷川岳東面が見え隠れする
ようになり、気分良く左手に岩場を眺めながら登っていくと中々良いビューポイントがあっ
て休憩することにした。写真でしか見たことの無かった一ノ倉等の岩場が良く見える。
う〜ん、かっこいい！！

本日の予報では昼から雪の予報だったので、頂上から見る為にも先を急ぐことにした。
しばらくいくと、白毛門頂上らしきものが見えてきた。樹林帯の急登を登って到着。
「なんだ余裕〜」と思ったのも束の間、中村さんが「まだ白毛門じゃないよ、ジジ岩とババ
岩があそこに見えるでしょ」と冷静に教えてくれました。白毛門は１７２０ｍ。ただいま１
４００ｍ付近。まだ３００ｍも上がらなきゃいけないじゃん！！しかもさらに急登っぽい。
（ちなみにケロちゃんも白毛門だと思ってたらしい。）

気を取り直し、先を進むことに。徐々に急になってきて滑らないように気を付けながらキッ
クステップで進む。１３:３５白毛門着。ちょっと雲がでてきたが、谷川が良く見える。
１５分程休憩して、白毛門直下の鞍部にテントを設営し笠ヶ岳を目指すことにした。

１時間程で笠ヶ岳頂上に到着。雪に覆われた廻りの山々が良く見える。
茂倉岳、清水峠、武尊山、至仏山・・・　　　結局、予報はハズレ一日天気が良かった。
いや〜すばらしい一日だった。
と思ったのはここまでで、この後、一転して厳しい状況が待ち構えていようとは・・・

テントに戻って、酒を飲みながら晩飯を作っていると急に雪と風が出てきた。瞬く間にテン
トが壊れるのではないかと思うぐらいの強風に見舞われた。ご飯を食べ終わって酒をのんで
いても一向に止む気配なし。途中、中村さんが外に出てテントを確認すると何とフライが破
けて使い物にならなくなっていた。（まぁ元々フライの張り方が良くなかったというのもあ
るが、中々すごい風と雪だったと思う）テントの中に風が吹き込んできて寒いのと、トイレ
に行きたくなるので早々に寝りについた。（ケロちゃん曰く、「自分と中村さんはテント両
端で顔と体を雪に押し潰されても平気で寝てたよー」とのこと）

４：００辛い？眠りから覚めても一向に風雪がおさまっていない。強風の中でもほんの一瞬
風が止むのだがまたすぐもとに戻ってしまう。夜が明け、憂鬱な気分でじっとしていると風
が止む時間が心なしか長くなった気がする。意を決して下山することにした。テントの中で
全て準備をして外に出た。もの凄い風と雪だ。目を開いているのが辛い。

何とかテントをたたんで下山開始９：１５
視界の悪い中、何度も強風でよろめきながら下っていくと、どうやら下りる尾根を間違えた
ようだ。登り返して元の場所に戻り、さらに何度も迷いながら、何とか正確な尾根にのれた
ようである。あとはこのまま下るだけだ。大分下った樹林帯のなかでようやく一息つき、
１３：１５何とか無事に下山することが出来た。（お疲れ様でした）
昨シーズン雪山は何回か行ったが、何故か殆ど晴れていて条件の悪い時を経験しておらず今
回は良い経験になったと思う。