2003年8月　南ア・仙丈岳

●８／３０（土）
今回は、初の山小屋泊＆綾ちゃんと２人きりということで、初めてのお使いのような
気分。多少不安もあるけど、とても楽しみにしていた。

朝４時に藤沢を出発。途中おしゃべりに夢中で（今となっては何をそんなに夢中で話
していたのか全く記憶にないけど・・・）高速をおり損なったりと、トラブルはあっ
たもののほぼ順調（？）に、９時に仙流荘へ到着。
仙流荘からバスに乗り、大平山荘で下車。（帰りは大平山荘には停まらないので、北
沢峠から乗るようにとのこと）

バスから降りたときは日も差して晴れていたので、案外天気予報ははずれるかも？と
期待しつつ出発。山小屋泊の荷物の軽さで気持ちまで軽やかになり、ウキウキしなが
ら平坦な樹林帯を歩いていく。しかし、地図で“樹林の急坂”という文字を目にして
からは、どんな急坂が待ち受けているのだろうとドキドキ。だんだんと坂がきつくなっ
てきたので、そろそろかなぁ？と言いながら進んでいくと、滝の音が聞こえてきた。
藪沢の大滝に到着。地図を見るとその急坂はもう過ぎていた。いったいどこのことだっ
たのだろう？（聞きようによっては、楽勝だったようにもとれるけど、へなちょこ山
岳会の私達２人がそんなはずはなく・・・）ここで小休止。さらに藪沢沿いに登って
行くと、目の前に白い大きな塊が現れた。この時期にこんなに残雪を見たのは初めて。

ここまででも沢、お花、残雪と変化があって、歩いていて楽しい。ここで昼食。
やはり予報どおり雲行きがあやしくなってきたので、先を急ぐことにした。しばらく
行き、沢から離れて右手の斜面を登ると黄色のお花畑とともに馬ノ背ヒュッテが現れ
た。
その景色に「きゃーステキ〜」ととりあえず、小屋の前で記念撮影。

小屋で、案内された部屋に入るとまだ誰もいなかった。小屋は想像よりきれいで、初
めての山小屋に興奮した綾ちゃんと私は、お互いに写真を撮りあったり、布団に寝て
みたりと大はしゃぎ！今年は人が少ないとのことで、私達も余裕で１人１組の布団を
使うことができた。その後、少し休憩してから馬ノ背を散策。残念ながらほとんど展
望はなかったけれど、馬ノ背周辺は緑豊かでとてもいい雰囲気。癒される〜〜。でき
ればもっとのんびりしていたかったけど、また雨が降り出してきたため、小屋へ戻る。

夕食のカレーライスは、山小屋で食べるせいかとてもおいしく感じられて、２人とも
２杯も食べて大満足。後日聞いた話では、ここのカレーライスはボンカレーでおいし
くないとのことだったけど・・・（綾ちゃんと私の味覚って・・・）食後はそのまま
隣の３人組のおじさま達と消灯時間まで話していた。この３人は、最初の小休止で一
緒になってから、ずっと抜きつ抜かれつしながら登ってきて、何かと縁があったので
した。そして８時に消灯。こんなに早く寝るのはいつ以来だろう〜。とりあえず１日
目が無事に終わりホッとする。

●８／３１（日）
すさまじい雨と風の打ちつける音で、４時前に目を覚ます。ヒャ〜どうしよう！この
すごい雨と風！無事に帰れるのかな！？と頭は不安でいっぱい。それなのに、あまり
熟睡できなかったのか、眠さに勝てずそのまま少しの間、意識不明。綾ちゃんも同じ
状態らしく、隣の人達の騒々しさにちょっとぶつぶつ言いながらも半分寝ていた。
でも、やっぱり恐いし、心配で、布団でごろごろしながら地図を見てコースを確認し
ていた。結局、小屋の人や他の人に話を聞いたりして、私達は昨日来たコースをその
まま戻ることにした。

朝食（さけ弁当）を済ませて、7時に小屋を出発。雨は小降りになっていたけど、前
方はほとんど真っ白。私達の前に出発した男女の３人組に追いつくと、もう一方のコ
ースで行くとのことだったけど、私達がこっちのコースで行くと話したら、１人の女
性が「ほら！やっぱりこっちの方がいいわよ〜」と同じコースで行くことになった。
私達が行くから安心と思ったのか、綾ちゃん（失礼！）と私の実力をかなり過信して
いるようだったけど・・・。最初は大丈夫かな？と緊張しながら歩いていたけど、天
候も少しずつ回復し、思ったよりは順調に進んだ。９時頃北沢峠に無事到着。

バス停で待っている間、お茶を飲んでいたら、またしても大雨。この雨の前に到着出
来てよかったね〜とホッとする。帰りは「さくらの湯」で温泉に入った。
仙丈岳の頂上まで行けなかったのはとても残念だったけど、期待どおりの楽しい山行
でした。今度は、お花の一番きれいな時期にまた行きたい！