2003年11月　尾瀬ヶ原

・鳩待峠へ
戸倉駐車場にて、6:50起床。7:20発の鳩待峠行きのバスに乗り込む為、準備開始。
共同装備も４人で仲良く分担し、バス亭にてバスを待つ。ここまで、とても順調！
青くて雲一つない秋空、清々しい気分です。
そろそろかなぁと思っていると、バスが停車せずに通過。何故!?
その後、しばらく待ってもバスは現れず、張り紙にあるバス会社へ連絡。
「あ〜、今の期間は、駐車場に止まらないんですよ。
戸倉まで坂を下りていただかないとー。ちなみに今日は、鳩待峠に車で入れます
よ〜。」
とのこと。
尾瀬沼経由して大清水へ抜けるルートはあきらめ、鳩待峠へ車で向かうことに決定。
ちょっぴり波乱な幕開けでした。

 ・撤去中
鳩待峠で朝ご飯を取り、いよいよ出発。（8:50）
何グループかの日帰りの雰囲気の方たちは、至仏山の方へ登り。
私たちは、尾瀬ヶ原へうきうきと下りです。
下り始めは、石の階段などに濡れた枯葉が張り付き、滑りそうで怖い。
しばらく行くと木道になり、これが尾瀬よねぇ〜と足取りも軽くなりました。
藤田さんが、さっそく湧き水を飲んでみてるので、一緒に飲んでみる。
冷たくって美味しい〜。木漏れ日も美しいっ。来て良かった〜〜。
あっという間に山の鼻ビジターセンターに到着。急ぐこともないので、ゆっくりと見
学。
ホワイトボードに書かれている尾瀬の案内図を見ていると、お姉さんが何かを書き足
しに。
何と！竜宮小屋の先の橋、「橋板撤去のため通行止め」。
今夜の幕営地は、その橋を渡って行く見晴の予定なのにぃ〜〜。
お姉さん相手に４人で騒いでいると、お兄さんも登場。
「橋の支え部分は残りますので、四つん這いになってなどなら、
なんとか渡れないこともないです。ただ大きい荷物だとツライかも。」
お兄さんの言葉に従い、見晴でのテント泊はあきらめ、山の鼻に泊まることに。

・尾瀬らしさ。越後らしさ。
山の鼻をカラ身で出発。（10:30）
目の前が開けてきたと思ったら、真っ直ぐに伸びる木道の先にくっきりと燧が。
まさしく尾瀬ヶ原にやってきたんだという喜びでいっぱい！
そして黄金色に広がる湿原、遠くにダケカンバやブナの枝ぶりが見え、
振り返ると至仏まで青い空に浮かび上がってました。
木道を歩く音もリズム良く、心地良かったです。
大きなカメラを抱えた人たちも多く、静寂な雰囲気は味わえなかったものの、
本やTVから想像していた期待通りの尾瀬の世界にどっぷり浸かることができました。
途中、小さな橋の下に岩魚らしき小魚の集団が。
試しにお菓子を細かくして投げ入れると、スゴイ勢いで食いついてました。
竜宮小屋の先の橋へと迫ると、ビジターセンターで聞いていた通り、橋は撤去中。
約半分ほどの板が抜かれていたものの、1歩づつ進めば問題ない状態でした。
竜宮小屋と見晴の中間くらいでお昼ご飯。（12:30）ここで問題発覚。
地図の参考タイムによると、見晴から三条の滝までは片道で1時間40分。
先を急がないと、橋板のない橋を暗闇で渡るハメになってしまうことが判明。
既に閉鎖されている元湯山荘／温泉小屋を通り過ぎると、
尾瀬らしい木道が終わってしまいました。
かなりぬかるんだ道を進むと、平滑の滝が見えるポイントへ。
参考タイムよりも早く歩けたことを確認し、三条の滝へ滝が見たい一心で急ぐ。
平滑の滝と三条の滝の間が、今回の一番の難関。
下っていくときには、後でココ登るのヤダなぁと思いつつ足を進めました。
やっとのことでたどりついた三条の滝！（13:50〜14:15）
水量はたっぷりで雄大です。（縦１００ｍ、幅４０ｍほど）
尾瀬の水全部がこの滝に集まってきている、との説明があり、なんだか納得。
滝壷には遠かったので、あまりマイナスイオンを感じることができなかったのは残
念。
三条の滝周辺の景色は、尾瀬ヶ原とは異なり、やはり越後っぽい趣きなのでした。

・夕暮れ
暗くなる前に、橋板のない橋を通過しなくは！と４人そろって竜宮小屋のところま
で。
もう橋板は全てはずされていました。
藤田さんと宮澤さんは、両端の板の支え部分に片足づつ置いて進みました。
二人の方法は、玄人っぽくてかっこよかったのですが、
大西さんと私は、安全優先で片方の板の支え部分に跨ってしゃがんで通過。
橋板のない橋を無事に帰ってこれて、やれやれです。
山の鼻への戻りでは、至仏へ沈んでいく太陽によって、
いろいろな影と光の尾瀬ヶ原を見せてもらいました。
大西さんは、一人ゆっくり写真を撮りながら、キツツキを見つけたそうです。

・キレル！
翌日7:00頃起床。朝ご飯を食べていると、雨が降ってくる。
雨が軽くなってきたあたりでテントを畳み、出発の準備が整うと青空が見えてくる。
時間も余裕があるので、自然散策路を回ることに。
コースタイムは１時間となっていましたが、ほんのちょっとという感じ。
荷物を背負い、鳩待峠に向けて出発。（9:45）
鳩待峠で車に乗り込んだら、向かうは温泉です。
通称＝学校の温泉の温泉センターへ着くものの、臨時休業とのことで他へ。
温泉の後は、美味しいご飯！藤田さんお勧めの焼肉レストラン「青空」へ向かうこと
に。
その少し手前で事件が、、、。
藤田さん　「とんかつってのは、どう？」
皆　　　　　「とんかつもいいですね〜」
藤田さん　「キレル〜！！」
キレルの掛け声とともに、とんかつ屋さんへ急停車。
そのとんかつ屋さん、"箸で切れるとんかつ"って看板出てたんです。
決めると切れるが混じっちゃったんですねぇ、藤田さん。
￥１，３００のロースかつ定食（梅）はかつが大きくキャベツもいっぱいでお勧め。
お店のおばちゃんは、「ミンナ楽しそうだったから、１００円づつおまけね〜」って
サービスも満点でした。

今回、尾瀬ヶ原の景色はもちろんのこと、キレル！楽しい山行になりました。
雪の季節はもちろんのこと、また違った季節にも訪れたいです。

以上です。