2004年4月　山梨／乾徳山

数年前に旗立岩・中央稜に行った事があったが、それ以来乾徳山には岩登りでは来て
なく　第一、第三岩稜に機会があれば登ってみたいと思っていた。
今回芹沢さんが、乾徳山に行った事がないとのことで岩登りの話にノッテきてくれ
た。

大平牧場から山頂までは約２時間。時折南アの白い嶺々が望めてとてもきれい。
頂上北側のはしごを下りた先でお昼ご飯。ここで登攀準備をし、第三岩稜を左に見な
がら下り始める。
藪の中と簡単な岩のクライムダウンをして、大きく岩稜帯の基部を回りこんだら、懸
垂せずに
"夢想国師座禅窟"に出た。そのすぐ右側が取り付き。
エイリアンでセルフを取り芹沢さんをビレー。取り付きのすぐ上が少しかぶり気味で
ここがルートの核心かな？
一見脆そうな岩なので、ホールド、スタンスにするのが怖いが案外硬い様。
ギャップでピッチをきり、リード交代。出だしの草付き土混じりのフェースを越えて
しまえば、あとは簡単。
ザイルの流れが悪くなりそうなので傾斜のゆるくなった適当なところでピッチをき
る。
支点が見あたらなかったので、カムで支点を作ってセカンドのビレー。
３P目は、右側フェースに出て、クラックをトラバース気味に登る。
がっちり効くので、下が切れ落ちていても恐くなく楽しい。クラックが終わり、頂上
目前の岩稜に出て終了。
芹沢さんは、ミニバットレス〜!と叫んでいた。
時間がまだあるので、第一岩稜に行って見ることにする。
頂上に戻り、東側の長い鎖り場を下り登山道を右にはずれて踏み跡を辿ると、
岩くず積もった第一岩稜取り付きのテラスに着く。
見上げると、上部は岩が重なっている感じで落石が恐いが、下部は、硬そうなきれい
なフェース。
何本かルートがある様だが、私達は右上気味に登る。
２P目は、登攀というよりは、両側切れ落ちた岩稜帯。鎖り場の手前で終了。
富士山、南アを正面に眺めながら芹沢さんを迎える。

２つのルートとも技術的に難しいところはなく、つるべで荷物背負ってアルパインぽ
く登れて楽しかった。
１日中天気良く、ロケーションも最高でした。