2007年2月　中央ｱﾙﾌﾟｽ　宝剣岳　極楽尾根

報告：藤澤
場所・ルート	中央アルプス　宝剣岳　極楽尾根（敗退）
目的・方法	雪陵
期日	2007年２月1０日（土）－１１日（日）
参加者	松田、藤澤
行程・天候	2月10日（土）　晴れ藤沢6:00===10:15駒ヶ根BT11:12===千畳敷12:25---13:35宝剣山荘（荷物デポ）---中岳14:09---14:28木曾駒ケ岳---15:05宝剣山荘（天幕設営）15:40---15:55宝剣岳---16:30宝剣山荘 2月11日（日）吹雪宝剣山荘8:30---9:02伊那前岳---9:40八合目---13:13うどんや峠13:30---17:15蛇腹沢登山口（林道終点）17:30---18:10北御所登山口バス停18:30===19:10駒ヶ根BT、こまくさの湯、夕食===24:00藤沢
報告	2月10日（土）週間予報で土曜は天気が悪く、日月が良い、朝一番で宝剣山荘を出れば１日で抜けられるとの情報で土曜日はちょい遅めの出発。やはり三連休ということもあり甲府のあたりで事故渋滞にはまり、駒ヶ根BT着は10:15でバスは出たばかりであった。しかし今日は宝剣山荘までなのであせることはない。11:12発のバスに乗り12時に千畳敷着いた。天気は晴れ、目の前に千畳敷の雄大なパノラマが広がる。良く見ると中央稜のあたりに人が取り付いているのが見える。ここから宝剣山荘までは八丁坂を登ればすぐなのだが、雪上訓練中？の労山のパーティーの人に表層雪崩が起きてるからそこはやめた方がいいとのアドバイスを受け、右寄りのルートで登る。１時間弱の歩きで宝剣山荘に到着すると小屋が営業している。この連休だけ営業しているようだ、黙ってテント張るわけにもいかないので小屋の人に幕営の許可をもらいＯＫしてもらう、トイレは小屋のを使わせてくれることになった。早速極楽尾根の偵察に行く、すると1人尾根に向かっている人を発見、単独で極楽尾根？しかしたちまちガスがでて来て全く見えなくなってしまった、偵察はあきらめ中岳、木曽駒、宝剣を往復。途中ずっとガスで何も見えなかった。明日は大丈夫だろうか？ 2月11日（日）夜は夜通しテントが吹き飛ばされるくらい吹雪いていた。朝4:30起床してみるが相変わらずブリザードで全く行動できない。気温は昨夜の飲み残しの焼酎が凍る程の寒さ。ホワイトアウトで全く行動できないので7:00まで待ってみるが状況に変化なし。しょうがないので小屋の中に入って代替案を検討にはいる、いろいろ検討したが結局このこのガスと吹雪きのなかでは何処行ってもダメなので下山しようということになった。しかしこのまま千畳敷からロープウエーで下るのも癪に障るので伊那前岳経由で歩いて下山することに決定。相変わらずガスで視界は5m-30mといったところだが、伊那前岳ーうどんや峠ー蛇腹沢登山口までは顕著な尾根を通るルートでありGPSもあるし問題は無いと判断した。地図とGPSをにらめっこしながら伊那前岳を通過し８合目を通過。と、ここまでは順調であったがここからかなりかなり雪が深くなりラッセルとなる。うどんや峠まで夏道コースタイムで２時間のところを4.5時間近くかかり通過。このままではバスに間に合わないどころかビバークも予想されたがテントも食料も燃料もあるので不安は無いが、果てしないラッセルに気力が萎える。さらにうどんや峠から下は積雪もヒザ下まで減ったがそのかわり表面が硬く中がフカフカの”もなか”状態となり非常に疲れる。結局うどんや峠から下もコースタイムの４倍近くかかってしまった。救いはなんとか明るいうちに林道に到着できたことか。除雪された林道がハイウエイのように感じられた。４０分ほど歩き北御所登山口バス停到着、携帯の電源を入れてみるとFOMAが辛うじて通じる。ラッキー！即、タクシーを呼び、駒ヶ根BTまで戻る。歩いたら２時間はかかるだろう、助かった。こまくさの湯に入り有名な明治屋のソースかつ丼を食べようとしたが長蛇の列だったのあきらめてそのとなりのアンデルセンでソースかつ丼を食べて帰った。

2007年２月 中央アスプス 宝剣岳極楽尾根（敗退）

2007年２月　中央アスプス　宝剣岳極楽尾根（敗退）