蓑毛バス停から登山道を入っていくとすぐに蓑毛キャンプ場（使用されてなさそ
う）がありそこに車が停められる。遡行の準備をしていざ出発。登山道をヤビツ
峠方面へ進んでいくと髭憎の滝の道標があるのでそこから入る。髭僧の滝ちょい
手前から入渓して遡行開始だ。
髭僧の滝は春岳沢中一番大きな滝であるがホールドスタンスも豊富で岩もしっか
りしており、さらにシグマのグリップも良好なので慣れたパーティであればザイ
ルは不要であろう。今回は唐牛さんが退院後久々の山行ということであったので
唐牛さんだけ確保した。その先は２−６ｍ程度の小滝が連続し非常に綺麗な沢で
ある。また、人がめったに入らないせいか残置ハーケン、ボルト、シュリンゲと
いった人工物は一切無い。時折上流から流れてきたゴミはあるが。。。
途中の滝は水に濡れることを厭わなければ全て直登可能で特に難しい所は無い。
初心者を連れて行くにもいい所だ。
１時間程でＦ３上のゴーロ（４俣分岐点）到着。ここで一服する。
遡行図では左俣の水流があるところを行くことになっているが、岩がボロボロで
あるということから右俣の大きな枯沢を登る。
ここからは水流が途絶え、チムニー状やルンゼ状の２級から２級＋程度の岩登り
が尾根付近まで続く。岩も比較的安定しており快適なクライミングだ。
途中２箇所だけザイルで確保したが、唐牛さんは久々の山とは思えない程軽やか
に登ってくる。
この沢のいいところは最後のほうまで水無川本谷のような傾斜のきついゴーロで
はなく快適にツメられるところだ。我々はもうすぐ尾根というところで沢を離れ
左の獣道に入る。獣道を適当に上に上がっていくと、難なく表参道にでた。
折角だからと大山山頂まで行って休憩し、イタツミ尾根をヤビツへと下る。
このルートは１０月の市民登山のルートなので（市民登山時は蓑毛から大山へ登
る）下見を兼ねる。ヤビツから蓑毛への下りは自然災害の為通行止めのカンバン
があった。行って見ると先日の大雨で7-8m程路肩が決壊している。我々が通行す
る分には問題無いが、市民登山の時までに復旧していないとこのルートは使えな
い。復旧の時期を秦野市役所に確認する必要があるだろう。
ヒル：唐牛、藤澤 被害無し
山福 被害有り
ヒル対策：クリームを足に塗りその上から塩をふりかける。シグマに虫除けスプ
レー
＜報告：藤澤＞
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