2009年8月　北ア／槍ヶ岳

●8/12
遂に槍ヶ岳を登る日が来た。相方は盛り上がっている。
前日は寝袋を出したが暑くて意味がなかった。６時に起床したが始めての撤収作業で時間がかかった。
０７：２０分に出発する。横尾までは梓川を見ながらのハイキングコースだ。登山以外の人も多かった。
横尾から先は登山者以外いない雰囲気だ。一ノ俣まではほとんど平らでスイスイ行ってしまう。
相方はこんなものかと言っていたが、なめすぎかなと思った。
途中の槍見河原では槍の穂先が少し見えた、いい休憩ポイントだった。
ガイドさんに話しかけてもらわなかったら通り過ぎてしまう所だった。
一ノ俣からロッジにかけては登りがちらほら出てきた。
槍沢ロッジに着く頃には少し疲労が出てきた（特に肩）、着いてからカレーを食べた。
割高だったが、自分のお金ではないのでとりあえず食べる。
ロッジには望遠鏡みたいのがあり、バードウォッチングでもしてるのかと思ったが、帰り見たら槍の穂先が見えた。
ここからキャンプ地までは３０分ぐらい行った所にあるらしい。
気持ちは終わりモードを告げていたので気分は下がり気味だ…
キャンプ地まで平均タイムで来る、残雪が大曲の前らへんに見える。
気温は２０度くらいだったが太陽が出ると暑い。日が落ちてからじゃないとテントの中はきつかった。
夜になるといつのまにかテントは密集していた。皆酒を飲んで盛り上がっている。
一人のおやじが目の前で自分達のテントにこけた、大丈夫ですか？と言いつつもぶん殴ってやろうかと思った。
飲んだら出るな。相方は何も気にせず平然としている。
予報では次の日は雲のち雨だが、夜の内に雨が降ってきた。

●8/13
この日は一日中雨だった。
大曲までは初日と変わらずアップダウンはあまりなかった。
そこから天狗原分岐までは傾斜が少しきつくなってくる。
天狗原分岐からはどんどん傾斜がきつくなってきて結構堪えた。
途中大曲と天狗原分岐の間には、残雪を歩く場所があって少し怖かった。
雨と霧？で視界があまりよくないので、滑ったらどこまでいくのやらと思える感じだった。
帰りは注意して通ろうと思う。特に相方に。
黙々と歩いていると知らぬ間に山頂の近くまで来ていた。
所々にある数字が山頂までの距離と気づき、なかなか減らない数字に疲れた。
山頂に着くと風が強くかなり寒かった。テン場は風がビュービューいっており張れるのか謎だった。
とりあえず二人でテントを張って飛ばないように固定する。
相方はこんな環境では寝れないと言って槍ヶ岳山荘に逃げていった。
俺はどうしようかなぁ？と財布を見るとあきらかに俺の分が足りない。
テントも張ってしまったことだし中に入って暖をとる。
濡れた体と荷物、この日の部屋は居心地の悪い環境だった。
バーナーで乾かしながらやることがないので早く寝る。
予報では次の日も天気はよくないらしい。

●8/14
最終日は前日と変わって一日中快晴だった。
目覚ましが鳴る前にテントの外が騒がしくなった。また盛り上がってる奴らがいるのか！こんな朝から！
と思いきや、ご来光を見ようとする人たちの声だった。自分の予想では天気が悪く見えないと思ってたから、
すぐに外に出てご来光を拝む。とても寒い。
得した気分でテントに戻ると相方がやってくる。山頂に行くらしい。
写真で見たとき少し怖そうだったので心配。
山頂まではコースタイム往復１時間らしいのだが登ってから理由が解った。
渋滞している！特に前のおばさんが結構危ない。
登ってみると全然たいしたことなく楽しかった。鎖もあまり意味なかった気もする。
山頂からの景色はすごく綺麗で雲海やら他の山やらがよく見えた。やはり３０００M級は違うのか？
観光客気分で記念撮影も終え下りる。
濡れたものをほしたりテント撤収したりで時間をとったがすぐに下りる。
来る時に２箇所ほど残雪を通るところがあったが、帰りは怖くなく楽しかった。
晴れの日と雨の日だと山の雰囲気が全然違うなと思った。雪の締まり具合も？
下りている時に後ろを見ると晴れた日のこのルートは途中から槍ヶ岳が良く見える。
雨だと何も見えないのに…
帰りも同じルートで帰り、何事もなく無事上高地につくことができた。
シーズン中の上高地はものすごく混んでいた。