2008年　谷川岳　烏帽子岩　南稜

報告：藤澤、松田
場所・ルート	谷川岳　烏帽子岩　南稜
目的・方法	岩
期日	６月１日
参加者	三橋（す）、松田、藤澤
行程	一ノ倉出合 4:40--- 6:00南稜テラス6:30---南稜終了点9:00 国境稜線11:30（一ノ倉岳）--- マチガ沢出合15:00 --- 一ノ倉沢出合15:3012:40 谷川岳 13:20
天候	晴れ
報告	藤沢を前日19:30出発、谷川岳ベースプラザ着23:30　夜半まだ雨が降っていた　が朝はピーカンの晴れとなった。相変わらず人が多いが殆どが南稜と中央稜のパーティだ、２パーティほど中央カンテに取付いていた。　我々も中央カンテか変形チムニーに行く予定であったが前日までの雨でライン上に流水があり、今回は諦める。南稜は良太君がまだ行っていないし、藤澤もリードしあことは無かったので南稜から国境稜線まで抜けるルートを取ることにした。南稜はかなり乾いていたもののかなり濡れているピッチがありフラットソールがツルツルすべりかなり怖かった。南稜終了点から上部はあまり人が入っていないらしく残置も無く、岩も脆かったが途中からは明瞭な踏み跡があった、烏帽子岩からは結構人が入っているようである。報告：藤澤５月３１日午後７：３０。本鵠沼駅で鈴子さんが藤澤さんをピックアップ。７：５０に松田も大庭でピックアップしてもらい、一路谷川を目指す。天気は藤沢は曇り、群馬に入ってからはずっと雨・・・・。中央カンテか変形チムニーを狙っているが、明日はどうなることやら。谷川ロープウェイの駅に１０：５０到着。３０人くらい先客が寝ている。軽く酒を飲んで１２時ころ就寝。明日、雨なら南稜でということで・・・。１２時頃も雨は降っていた。６月１日４：００起床。３時過ぎ頃から、他の登山客が動き出している。「みんなどこ行くのかなー？」気になるが、眠気には勝てず。４：００に起床後、朝食を軽く取って、一ノ倉駐車所場まで車を走らす。天気は超ピーカン。雲一つ無い。駐車場にはクライマーがワンサカ。駐車スペースも後５台くらいだった。重たいのでガチャ類は付けて５：００出発。雪は昨年同様の量（だと思う）。１箇所、滝（下部の下部。駐車場から見えるところ）が出ていたが後は埋まっている。昨日は雨で気温がかなり低かったので、一ノ倉全体は静寂に包まれている。ドッカンドッカン雪や岩の崩落がない。雪の上を快調に飛ばす。先行パーティーをかなり抜かした。テールリッジに５：１５。中央カンテ取り付きに５：４０。テールリッジを登りきるまでに、先行パーティは一つになっていた。中央カンテ取り付きの１Ｐ目は水で濡れている。変形チムニーは所々水が流れている。チムニー内は言わずもがなの状態だろう。あっさり諦めて、南稜に変更。・・・が、後から来たパーティーが変チに１パーティー、中央カンテに２パーティ取り付いていた。根性あるなーと関心しつつ敗北感。５：５０に南稜テラスに上がる。先ほどの先行１パーティーが用意していた。僕たちは２番目。１Ｐ目の凹角部分がいやらしそうである。待っている間に続々後続が到着。１０以上のパーティもおり、テラスは一杯。ガイドがほとんどだと感じた。６：３０にテイクオフ。１Ｐ　藤沢リード（Ⅳ級　３０ｍ）藤澤さんは久しぶりの山。凹角部分がいやらしかったが、快調にザイルを伸ばす。久しぶりの山だとは感じさせないところが、さすがである。凹角の右からトライしたが、スタンスが滑ってアウト。凹角部分は、左手で高い位置にあるガバを取り、左足を上げて突っ張れば簡単に抜けれた。背の低い人は少し苦労すると思う。昨日の雨で全体的に濡れていて滑る。キャー怖い。２Ｐ　松田リード（Ⅲ級　２５ｍ）何でもないフェイス。ランニングも所々にあり、気持ちが良いクライミング。気分いい。ビレイ点にはペツル君と新しい綺麗な鎖とリングが。下降点としても使っている。３Ｐ　（Ⅰ級　２５ｍ）登山道なみの草付なので、そのまま鈴子さんと藤澤さんにザイルを引っ張って行ってもらう。とここで、ウンコがしたなり・・・。後続Ｐも遅かったので鈴子さんにビレイしてもらいながら、草付で大キジ打ち。すっきりすっきり。４Ｐ　藤澤リード（Ⅲ＋級　２０ｍ）フェイスからカンテを回り込んで終了。残地も豊富。カンテを６ルンゼ側に回り込んだら日陰で寒い。フェイスの所々が雨で濡れているが、ホールド、スタンスが豊富で岩も硬く、快適。５Ｐ　松田リード（Ⅲ級　４０ｍ）６ルンゼ脇を１５ｍほど登り、途中からカンテ上にトラバース。スカイラインを登る、高度感があるピッチ。６ルンゼ脇は雨でグジュグジュで滑る。カンテに乗ると、岩も乾いていて、快適そのもの・・・が、ロープがねじれて、かけ方もまずくて、ザイルが超重いじゃねーかっ。途中、ランニングを取るのもめんどくさくなり、汗だくでビレイ点へ。６Ｐ　藤澤リード（Ⅴ級　４０ｍ） Ⅴ級だが、水が滴り落ちていて、体感グレードⅥ級＋（相変わらず大げさ？）。凹角からフェイスの登攀。凹角は左にガバ多し。フェイスは濡れ濡れで先行パーティーも苦戦していて、Ａ０を駆使して突破。藤澤さんも濡れていて敢え無くＡ０。ホールドは豊富で岩も硬いが、今日のコンディションじゃ・・・。外傾スタンスが滑る滑る。僕も一度、左足のスタンスが滑り、落ちそうになった。トップだったら間違いなくＡ０ですね、ここ。９：１５に終了点へ。今日は時間も早く、僕が烏帽子方面の登攀は初めてだったので、経験のため、国境稜線を目指すことに。５ルンゼの頭で一度ザイルを出し、鈴子さんに的確にルートファインディングしてもらいながら、一ノ倉岳へ。南稜終了点から、烏帽子尾根に乗るまでは、踏み後なし。そこからは明瞭な踏み後がある。５ルンゼの頭は崩壊まっしぐらって感じ。簡単ですが、ボロボロなので、ザイルを出した方がいいと思います。１１：１０に一ノ倉直下の登山道。１１：５０トマの耳、１２：００に人だかりのオキの耳へ。西黒尾根から、厳剛新道経由で、マチガ沢の駐車場へ。僕にはここが核心でした。久しぶりに沢山歩いて、膝が・・・・。落ちている木を「杖」代わりにして、ヘロヘロになり１５：１５にマチガ沢駐車場へ。とっくに付いていた鈴子さんと藤澤さんが車でピックアップしてくれた。土曜日が雨で、コンディションは悪かったですが、超晴天に恵まれて、気持ちのいいクライミングが楽しめ、超ハッピー。ルート自体もストレスのあるクライミングではありませんでした。根性無く、ルート変更（僕がの一存）してしまい、ちょっと心残りですが・・・・。衝立、滝沢スラブと３スラ、中央カンテや変チ、ドーム、コップ状岩壁・・・・。晴天の中のクライミングで、「次はどこに行く？・・・いや、どこを目指す？」とモチベーションが滴り落ちる、不肖・松田でした。さぁ、練習練習！！！報告：松田

2008一覧へ戻る　　ＴＯＰページへ

2008年 谷川岳 烏帽子岩 南稜

2008年　谷川岳　烏帽子岩　南稜